ぼくにも鶏、飼えるかな?【鶏の育て方】
つつき対策とデビーク
-
尻つつきされた鶏
デビーク -
こうなる前にデビークをおこなう
鶏のつつき
鶏のつつきには羽食い、尻(しり)つつき、食血、腸ぬきなどがあり、このようなつつきを悪癖(カンニバリズム)といいます。カンニバリズムをいったんおぼえると、習慣性となり止まらなくなるので、ヒナが小さいうちから発生をおさえる必要があります。
悪癖の原因ははっきりしていませんが、対策として、
1. 飼育環境を薄暗くする
2. 直射光を鶏体に直接あてない
3 .適切なくちばし切り(デビーク)を行う
ことです。
また、デビークによってくちばしが配合飼料を摂取しやすい形状になり、飼料のむだも少なくなります。ただし、デビークを行ってもカンニバリズムの発生を完全に防げるわけではありません。平飼いでは、放卵時の肛門(こうもん)のつつき予防にもなるので、必ず産卵箱を設置します。
デビークはつつき対策の決め手
デビークには実施時期によりいろいろな方法があります。もっとも確実なのは、5-7日齢に上くちばしを1/3、下くちばしを1/2程度焼き切り、必要とあれば修正を70日齢頃(ごろ)に行う方法です。他に、初生ヒナから行う方法、あるいは少し遅めの10-14日齢頃にきっちりと切断して1回で済ます方法などもあります。これらには「デビーカー」という器具を使用し、いずれの時期にも舌を焼かないように注意します。
つつきがでたならば、患部に木タールを塗布します。木タールにはつつきの忌避効果も認められますが、完全ではありません。