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世界のめん羊飼育
飼育数、羊肉生産のトップは中国
世界では10億560万頭(2001年)ものめん羊が、多くの国々でそれぞれの目的をもって飼育されています。ここ数年間はやや減少傾向ですが、アフリカとアジアでは着実に増頭しており、これらの地域では、めん羊が食料生産のためにきわめて重要な家畜であるといえます。現在、最も多く飼われているのは中国の1億3316万頭で、これまでトップの座を譲らなかったオーストラリアは、羊毛価格の低迷や干ばつなどの影響による頭数の減少で第2位
(1億2000万頭)、次いでインドの5820万頭となっています。
羊肉においても中国は、ヨーロッパ全土を合わせたよりも多い144万トンを生産して第1位 、次いでオーストラリアの66万トン、ニュージーランドの56万トンの順となっています。しかし、輸出量ではニュージーランドの38万トンが最も多く、第2位はオーストラリアの31万トンであり、この両国で世界の羊肉貿易量
の約72%を占めています。
※数値データの出典は『国際農林水産統計2002』(農林水産省統計情報部、平成15年3月発行)より
羊毛大国オーストラリア
オーストラリアは世界の羊毛の30%に当たる70万トンを生産する羊毛大国ですが、牧羊の歴史は比較的新しく、1797年に南アフリカからスパニッシュ・メリノを輸入したことに始まります。以来オーストラリアは良質の羊毛を生産するメリノの増殖に力を注ぎ、世界最大の羊毛生産国に発展しました。また、隣国のニュージーランドでは、1834年にオーストラリアからメリノを輸入して牧羊が開始されましたが、1860年代に多くの英国種が輸入され、毛肉兼用型のめん羊飼育が進められてきました。
■2001年世界のめん羊飼育頭数と生産物
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飼養頭数(百万頭) |
羊肉生産量(千トン) |
羊毛生産量(千トン) |
中国 |
133.2 |
1,435 |
305 |
オーストラリア |
120.0 |
663 |
700 |
インド |
58.2 |
230 |
48 |
ニュージーランド |
44.0 |
562 |
250 |
アフリカ |
250.1 |
1,174 |
212 |
ヨーロッパ |
144.8 |
1,271 |
255 |
中・南アメリカ |
82.8 |
229 |
172 |
北アメリカ |
7.8 |
114 |
23 |
資料:FAO Production Yearbook
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