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おもな施設と設備

資料:『シープジャパン』No.28、(社)畜産技術協会(旧・(社)日本緬羊協会) |
羊舎と舎内設備
めん羊を飼育するうえで、なくてはならないのが羊舎です。羊舎はめん羊にとっては生活の場であり、快適な環境でなくてはなりません。また飼育者にとっては仕事場であるため、機能的な構造であることが大切です。しかし、あまり立派な建物である必要はなく、換気と採光に十分に配慮すればビニールハウスのようなものを利用することもできます。
構造的には分娩(ぶんべん)時期や哺育(ほいく)時期の管理形態に応じて模様替えができるように、柵(さく)や飼槽類が簡単に取り外しできることが望ましく、広さは1頭あたり3.3平方メートル程度が適当です。また、めん羊が適度に運動できるように、羊舎の2倍程度の広さの運動場を、日当たりのよい場所に設置します。
内部には、エサを与えるための草架や、飼槽、食塩台、水槽と羊舎の内部を仕切るための長柵、分娩柵、クリープ柵(子羊柵)などの設備が必要です。
放牧施設
放牧管理を行うためには、めん羊が他の耕作地や危険な場所に入らないように牧柵を張っておかなくてはなりません。牧柵にはさまざまな種類がありますが、めん羊にはネットフェンスや電気柵がよく用いられており、電気柵の場合は鋼線の5段張りが一般的です。
放牧管理では、特別な事情がない限り、飼料を給与する必要はありませんが、水と塩については常に摂取できるようにしておかなくてはなりません。
また、放牧時期には腐蹄症(ふていしょう)予防のため、定期的に脚浴を行う必要があり、多頭飼育の場合には、めん羊を集めやすい場所に脚浴場を設置します。
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