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ぼくにもめん羊、飼えるかな?  

土がゆたかになるんだ(ウンチとおしっこの処理と利用)

写真1
家畜のウンチとおしっこは肥料として利用される

土から土へ:自然界のサイクル

 家畜を飼育するうえで、ふん尿処理の問題を避けて通ることはできません。毎日排出されるふん尿を放置すると、環境汚染問題にまで発展してしまいます。
 めん羊は、1日におよそ1kgのふんと1.5リットルの尿を排泄(はいせつ)します。放牧管理では、これらのふん尿は放牧地にばらまかれ、微生物によって分解されて植物の栄養分となります。舎飼いでも、畜舎に堆積(たいせき)したふん尿と敷ワラを堆肥(たいひ)として農地に還元することが、最も有効かつ合理的なふん尿の処理方法です。堆肥には植物に栄養を供給するだけではなく、化学的、物理的、生物的に土壌(どじょう)の質を改善することで、総合的に地力を高めるなど、化学肥料では代替できない多くの効果があります。土→草→家畜、そしてまた土に戻るという自然界のサイクルを適正に維持することが、環境を守り、持続的な農業を可能とするのです。

発酵(はっこう)がよい堆肥作りの決め手

 品質のよい堆肥を作るためには、微生物によって好気性の発酵が行われなければなりません。そのためには、適度な水分と酸素が必要であり、ふん尿で汚れた敷ワラを単に積み上げておくだけではなく、2-3週間に1回程度切り返しを行って、内部にも空気を供給して発酵を促します。また、めん羊のふんは水分が少なく、これにワラが加わったものは特に発酵しにくいことがあるため、場合によっては散水を行い、水分の補充をすることも必要です。

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