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ぼくにも豚、飼えるかな?  

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おしっこを肥料に

固体処理、液体処理

 堆肥(たいひ)化処理を固体処理とするならば、スラリー処理は液体処理です。堆肥化処理はふんと尿を分離させ、ふんにオガクズ、モミガラなどの副資材を混ぜて、発酵(はっこう)条件を整えながら処理しますが、この場合の尿は浄化装置に通すなど別に処理します。一方、スラリー処理はふんと尿を高い水分状態で同時に発酵させて処理する方法です。

嫌気性と好気性

 スラリー処理には嫌気性処理と好気性処理とがあります。昭和40年代に行っていた嫌気性処理は、ふん尿をそのまま放置させる処理です。アンモニアや硫化水素に代表される悪臭が発生し、液温が上昇しないので、雑草の種子、病原微生物や寄生虫卵は死滅しません。
 一方、高水分のふん尿を液状で高温処理するのが好気性処理で、現在ではほとんどがこの方法を行っています。液中にかく拌(はん)・曝気(ばっき:水の中に空気を吹き込む)をする装置を設置し、ふん尿をドロドロの状態からサラサラした液体状の肥料にします。この方法は堆肥化処理と同じように、液温を60-70度程度に上昇させて発酵を行うので、雑草の種子は破壊され、病原微生物や寄生虫卵も死滅する環境を作り出せます。こうして生産された堆肥は、田んぼや茶畑や果樹園、草地などで利用されています。

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