やさしく声をかける【馬の扱い方】

エサの種類と与え方

大切なのは栄養バランス

 主食にあたる粗飼料は栄養価が低く、副食にあたる濃厚飼料は栄養価が高いので、エサを与える時にはこれらの配合バランスが重要になります。目安となる配合比率は、粗飼料8に対して濃厚飼料は1。エサの量は、年齢・妊娠の有無・運動量などによって加減します。偏食すると人間と同じように胃腸を壊したり病気になってしまいます。


代表的な粗飼料

粗飼料の種類

区分 イネ科 豆科
放牧型 ケンタッキー・ブルー・グラス、ペレニアル・ライグラス、レッド・トップ、ブローム・グラス ホワイト・クローバー、ラディノ・クロバー、バーズ・フート・トレフォイル
採草型 チモシー、トール・オート・ブラス、イタリアン・ライグラス、リード・キャナリー・グラス、トール・フェスク アルファルファ、クリムソン・クローバー、スイート・クローバー
兼用型 オーチャード・グラス、メドーフェスク レッド・クローバー、アルサイク・クローバー

イネ科の牧草(チモシー、イタリアン・ライグラス、ケンタッキー・ブルーグラスなど):
 繊維分が多く、カロリーが低くなっています。

マメ科の牧草(レッド・クローバー、ホワイト・クローバーなど):
 タンパク質や脂肪の量が多く含まれ、カロリーが高くなっています。


濃厚飼料

 濃厚飼料はエンバク・大麦・大豆粕などの穀類が主体でしたが、最近ではこれらの飼料をブレンドした配合飼料が利用されています。各種の材料を粉砕して固めたペレット状のものを与えるのが一般的です。