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忘れてはならない野生の本能
集団行動は馬の本能(撮影:出口勝) |
グルーミング(撮影:ZOE LUCAS) |
馬はもともと群をなす動物
馬は群棲動物(ぐんせいどうぶつ:集団でくらす動物)なので単独行動は苦手です。馬群の中では落ち着いていても、1頭だけにするととたんに不安になってしまいます。馬を飼育するには、こうした野生の本能に対する正しい理解と認識が必要で、馬とのコミュニケーションを改善することにも役立ちます。馬を飼育するには、本能に対する正しい認識が必要なのです。
その他の本能
成長にともなってオスはオスらしく、メスはメスらしくなっていくことはどんな動物でも同じです。群棲生活を送る馬の場合、雄馬は数頭から数十頭の雌馬群といっしょにハーレムを作り、他の雄馬が近付くと興奮して闘争本能をむき出しにします。普通、雌馬は雄馬に従って行動しますが、気に入らない雄馬のもとから離れて、気に入った雄馬のもとへ移ることもあります。
新しい場所(草原や放牧地など)では一巡して安全確認する(環境認知行動)、頭と頚(くび)を交差してたてがみや背中のかゆい所を噛み合う(グルーミング)ことなども本能のひとつです。
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