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産卵量と産卵周期、産卵曲線
どれだけ卵を産むのかな |
1日1卵、どこまで続くの?
連日産卵が続いている期間は、一定の時刻、それも午前中に卵を産みます。鶏卵が卵管の中で形成されるのに、通常24-25時間、放卵(産卵)の30-40分後に体内では次の排卵がおこります。放卵と排卵のタイミングがずれてくると、産卵時刻が日ごとに遅れて、卵を午後に産むようになりますが、夜間は産まないので、1日休んでタイミングをもどします。
連続産卵した個数または日数をクラッチと呼び、クラッチの繰り返しを産卵周期といいます。1日の休産をはさんで5日間の連産を繰り返す場合は、5卵周期となります。最近の卵用鶏は能力が高く、かなり長期にわたって産卵を続け、産卵周期がはっきりしない不規則周期になるものがほとんどです。
1羽でどれだけの卵を産むの?
初年鶏の最高産卵記録は年間365個で、1日1個産むのが限界のなかで、1年間休まず産卵したことになります。最近では何千羽・何百羽という鶏群単位でも、卵用種は年間280個から300個と、高い能力を発揮しています。
産卵率は、一定期間内の産卵数を、同じ期間に飼育していた鶏の数で割って100をかけたもの(%表示したもの)で示されます。初産後1カ月半で90%くらいまで上昇し、1-3カ月ほど高位産卵が維持された後、徐々に産卵率は低下し、淘汰(とうた)時は65-70%になります。
卵重は、初産から1年間は徐々に増加していき平均61-64g、総生産卵量でみると年1羽当たり17-20kgです。
換羽(かんう)は、鳥類が渡りや寒くなる季節に先がけて羽根がはえかわる自然の営みです。ただし、卵用種の雌鶏では換羽に入る前に人為的に行ったり、淘汰したりします。
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