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乳用牛とは大昔から友だちだった  

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乳用家畜の特徴

写真1
胃の中にいる細菌や微生物が、消化を助け、栄養を与えている

乳専用品種が成立しているのは牛科の動物

 乳専用の品種が成立している家畜は、牛・水牛・羊・山羊と、全部牛科の動物です。これには二つの理由があります。一つは牛科の動物の乳房には乳槽という乳汁を一時貯めておく腔所(こうしょ)があることです。乳腺(にゅうせん)細胞で合成された乳汁は、ろ胞腔から細い乳管、太い乳管を通って乳槽へと集められ、乳腺組織の中の乳汁がたまって乳房内圧が高くなると、自動的に乳汁合成のスピードは低下します。そのため、乳槽のような構造を持たない動物からは、乳用牛のように一度に多量の乳を搾り取ることは不可能です。
 もう一つは、複数の胃を持つ反すう動物であるということです。牛科動物の胃は4室に分かれていて、第1胃、第2胃、第3胃は食道が変化したもの、第4胃が胃液を分泌する本当の胃です。第1胃・第2胃の内容物を、牛は時々口へ戻して「はみ返し」をします。これらの胃には細菌や原虫類の微生物が繁殖していて、ふつう動物が消化できない組織を分解したり、低分子の窒素化合物をタンパク質に変えて牛に栄養を与えているのです。

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