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乳房炎の防除

写真1
乳房炎乳房(左)と正常乳房(右)の断面

農家が恐れる乳房炎

 酪農家にとって牛は生活の柱、特に牛の乳房は生産の中心となる臓器です。しかし、この乳房が使いものにならなくなってしまう疾病があります。それが、乳房の炎症である乳房炎で、酪農家が最も恐れる疾病のうちのひとつです。
 乳房炎は、軽度なものなら簡単な治療で治りますが、重症になるとまったく牛乳が出なくなってしまうだけでなく、その牛を死に追いやってしまうことさえあります。こうなると農家にとっては大きな損失となります。
 またたとえ軽度でも、乳質は確実に低下してしまうため、酪農家にとっては減収となります。そこで農家や獣医師は、乳房炎にならないように対策を行っています。

乳房炎を予防するポイント

 まず飼育環境を清潔にすることです。不潔な環境で飼っていると、乳房が細菌に感染して乳房炎になるので、できる限りきれいで乾燥した場所で飼うことが大切です。また、搾乳を正しい方法で行うことも大切です。乳を搾るとき、きちんと消毒しなかったり、搾りすぎたり、調子の悪いミルカーを使ったりすると乳房に負担がかかり、乳房炎のもととなります。
 さらに、牛がストレスを感じていると病気にかかりやすくなるので、牛の健康や栄養状態を改善し、病気に対し抵抗性を強めてあげることも重要です。また、身体のバランスを整え、病気に対する抵抗力を付ける効果のあるビタミンAやベータカロチン、ビタミンEなどを十分与えてあげることも予防対策になります。
 乳房炎のかかりやすさには、遺伝的な素因もあるということがわかってきました。飼養する牛を、乳房炎にかかりにくい系統の牛に変えていくのも、予防対策のひとつとなるかもしれません。

 

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