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日本短角種(にほんたんかくしゅ)

写真1
粗飼料の利用性に優れる日本短角種
写真2
放牧中の日本短角種

放牧適性が高く飼養に手間がかからない品種

 日本短角種は、東北北部原産の肉用種で、この地方では古くから南部牛と呼ばれ、鉄鉱山での作業や太平洋からの塩の運搬に使役されていました。明治4(1871)年、この南部牛にアメリカから輸入されたショートホーン種とデイリー・ショートホーン種を交配して改良がすすめられました。

 改良の方針は、岩手、青森、秋田、山形、北海道など、それぞれ飼育地によって一致していませんでしたが、昭和18(1943)年に登録を開始して、褐毛東北種と呼ばれる牛が誕生し、昭和32(1957)年に審査標準を統一、日本短角種として登録を一元化しました。

 毛色は濃赤褐色、和牛としては大型です。メスの体高は132cmで体重590kg前後です。肉質は繊維が粗く、脂肪交雑も黒毛和種に比べて劣ります(「日本の肉牛の種類」(社)全国肉用牛振興基金協会より)。
 日本短角種の最大の特徴は、粗飼料の利用性に富み、かつ北日本の気候・風土に適合していることです。また、放牧適性が高く、粗放な放牧でも野草を採食する能力が優れています。性質も温順で、夏期間は放牧し、冬期間はサイレージや乾草の給与でよく、飼育農家にとっては、水田や畑作物の栽培で忙しい夏は山に放牧しておけばよいので、手間がかからないという利点があります。雌牛は産乳量に優れ、子育てがよいのも特徴です。

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