畜産ZOO鑑
トップページへ

WWW 検索 zookan.lin.gr.jp 検索
よろず畜産
乳用牛 肉用牛 豚 鶏 馬 めん羊 山羊 特用家畜
肉用牛(にくようぎゅう)って何? 肉用牛のからだのひみつ ぼくにも肉用牛、飼えるかな? 農場へ行こう 肉用牛とは大昔から友だちだった 栄養たっぷり、おいしいね

肉用牛トップ >> 肉用牛とは大昔から友だちだった >> 耕したり運んだり、いろいろお世話になってきた【肉用牛の歴史】 >> 役用から肉用へ

肉用牛とは大昔から友だちだった  

耕したり運んだり、いろいろお世話になってきた【肉用牛の歴史】

茶色の牛もいるんだよ【肉用牛の品種】

枝肉って知っていますか【規格と流通】

白黒の牛から真っ黒い牛が生まれる?【牛肉産業の現状と新技術】

役用から肉用へ


昔は役用が牛の主な飼養目的だった
写真2
在来種である見島牛(みしまうし)

役用牛

 殺生を禁じてきた仏教の影響から、明治時代まで肉食はあまりさかんではありませんでした。そのため明治時代以降も日本の牛は、農耕のための役用として飼われてきました。
 水田で働くためには、ある程度四肢が長く、また鋤(すき)を引かせる牽引(けんいん)力をつけるには、後躯よりも前躯が発達していなければなりません。これは、肉用に特徴的な躯(く)幹である、四肢が長方形で短い体型をしているのとはかなり違っています。
 日本で古くから飼われてきた在来牛の姿は、現在でも山口県萩(はぎ)市の見島に残る黒毛の見島牛に見ることができます。肉食が解禁となった明治時代以降、このような在来種にいくつかのヨーロッパ品種を交雑し、大正年代の始め頃から中国地方を中心に育種改良が重ねられてきました。

肉用型の牛へ

 昭和20(1945)年頃までは役肉兼用種としての利用が多かったものの、昭和30年頃から農業の機械化が進み、トラクターが急速に普及したため、役用牛の需要が激減しました。それとともに和牛は、霜降りの入った肉質をもちつつ増体率もよい、また歩留りが高い肉用種として改良が行われていったのです。努力の結果、産肉性と肉質に優れた黒毛和種が生まれました。
 現在、日本の牛の約半数が、肉専用の黒毛和種ですが、乳用種の雄子牛の肉利用や、ホルスタインのオスに黒毛和種を交配した一代雑種(F1)の肉利用もさかんに行われています。


動画を見る(「見島牛」wmv形式 11.4MB 2分01秒、企画・提供:(社)中央畜産会 制作:日本農村情報システム協会)

get_wmp ※動画をご覧になるには、Windows Media Player が必要になります。再生されない場合は、こちらのページでダウンロードしてください。

©2005 Japan Livestock Industry Association All Rights Reserved.