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飼育密度と群構成
同じ部屋のルームメート |
中仕切りで二つに区分 |
1頭当たり6平方メートル前後が必要
肥育素牛は家畜市場で月齢8-10カ月、体重280-300kgの去勢牛を購入します。肥育牛舎は1頭当たり面 積6平方メートル前後が必要で、1牛房約40平方メートルでは6-7頭を飼養します。しかし、肥育中期ごろは体重が450kgと大きくなるので、4頭前後に減らして飼育します。
牛房は中仕切りで二つに区分できる構造にし、約2週間ごとの除(じょ)ふんと敷料(しきりょう:ふん尿を吸収させたり、足への負担を少なくするためのクッション材。床にオガクズ、ワラ、木の皮などをしきつめる)交換の際には、片側に牛を寄せて作業します。除去したふん尿は堆肥(たいひ)場で完熟堆肥化して販売し、また敷料としても再利用します。
素牛(もとうし)の購入には熟練を要します。最近の素牛は大部分が除角(角を取り除く)されていますが、時に除角されていない牛が混じると、角のある牛が強く、角のない牛は、エサを食べたり横になっての反すう(かみかえし)が落ちついてできなくなります。その結果、群の牛が同じように肥育できなくなり、群全体の発育効果が左右されます。
素牛を購入する場合には、血統や体重・体高、角の有無など、同一条件のものを選び、群を構成して、同じ牛房で飼育します。
また、健康状態を十分に観察することも大切です。風邪をひいた牛や皮膚病の牛がいると、群や牛舎全体に広がるおそれがあるので注意が必要です。
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