畜産ZOO鑑
トップページへ

WWW 検索 zookan.lin.gr.jp 検索
よろず畜産
乳用牛 肉用牛 豚 鶏 馬 めん羊 山羊 特用家畜
肉用牛(にくようぎゅう)って何? 肉用牛のからだのひみつ ぼくにも肉用牛、飼えるかな? 農場へ行こう 肉用牛とは大昔から友だちだった 栄養たっぷり、おいしいね

肉用牛トップ >> 農場へ行こう >> 牛への愛情がおいしいお肉をつくりだす【肉用牛が市場に出るまで】 >> 肥育牛の飼養管理

農場へ行こう  

牛に気持ちよく生活してもらうために【肉用牛農家の仕事】

年に1頭、大切に育てる【繁殖農家の仕事】

牛への愛情がおいしいお肉をつくりだす【肉用牛が市場に出るまで】

目的によっていろんなタイプが【牛舎の種類と構造】

肉用牛農家になるのはなかなか大変だ

肥育牛の飼養管理


肥育牛は群飼いで育てる

資質の良い素牛を導入して20カ月間肥育

 肥育経営で利益を上げるためには、資質の良い和牛去勢の素牛(体重280kg程度)を家畜市場で購入し、約20カ月間肥育します。肥育期間は前期7カ月・中期7カ月・仕上げ期6カ月の各ステージに分けられます。
 前期は導入した素牛を肥育飼料に馴(な)らし、内臓と骨格の成長、筋肉と少しの脂肪を付ける期間です。そのため粗飼料はヘイキューブと稲ワラ、濃厚飼料は粗タンパク質14%のものを給与し、DGは0.8-0.9kgとします。
 中期は筋肉の中に脂肪を蓄積させる時期です。大麦が30%ほど含まれる濃厚飼料を給与します。
 仕上げ期には筋肉間に霜降り状に脂肪を付けます。粗飼料は稲ワラとし、大麦を濃厚飼料の35%を加えます。この時期は行動が緩慢になりますが食欲不振には気を付けます。

 肥育牛は素牛導入時から同じ牛4-6頭の群飼いとします。1頭当たりの牛床は6-7平方メートル、敷料は約2週間で交換します。
 この20カ月間の肥育の結果、出荷体重約670kgで枝肉重量422kg、枝肉取引規格がA4であれば、1kg約1800円(取引価格は毎日変動します)で約76万円となります。
 肥育牛1頭当たり生産費は、素牛費は42万9800円、飼料費は19万3200円、労働費8万3000円、その他経費が5万6300円で、合計76万2500円と報告されています。経費の構成比は素牛費が56.4%、飼料費25.3%、労働費10.9%が主要なもので全体の92.6%を占めています。

※本文中の数値はすべて
『畜産物生産費 平成14年』(農林水産省統計情報部、平成16年2月発行)

©2005 Japan Livestock Industry Association All Rights Reserved.