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肉用牛農家になるのはなかなか大変だ

除角(じょかく)

写真1
牛が暴れないように木の箱で固定し、ニッパーで切断する
写真2
除角後の牛

牛にも、管理者にもメリットが多くなる

 かつて肉用牛、とくに和牛の場合は、除角の習慣がありませんでした。しかし、近年は多頭飼育で群飼いをするようになり、除角をすることが増えてきています。牛がおとなしくなり、群の中での強弱も和らぐからです。角によって牛同士が傷つくこともなく、流産を防ぐこともできます。
 除角は飼養管理者にとっても安全性が高まります。これまでは、牛がハエや蚊を追い払うために無意識に首を振り、角で人が怪我をすることもありました。除角をすればこのような事故も防ぐことができ、女性や老年者でも扱いやすくなります。
 除角は生後1カ月以内に行います。とくに1週間程度の小さい時は保定も楽で、容易に実施できます。市販されている除角用の電気コテを使い、角の生えてくる部分(手で触れるとわかる)にコテを当てて周囲を焼き、次いで中心部をえぐり取るように焼く方法で、簡単にできます。
 月齢がすすんだ牛や成牛の場合は、角根部(角の生ぎわ)にゴムリングをはめる方法がありますが、牛に苦痛を与え食欲減退などの悪影響が生じます。ニッパーで切断し、焼きゴテで止血する方法は一時的に苦痛を与えますが、その後の悪影響はありません。しかし、この方法で除角する場合は、頭部をしっかり保定し事故防止を心がけます。これらの方法はいずれも断角ともいわれ、困難も伴うので、生後1-2週間の間に実施することが望まれます。

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