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ぼくにも肉用牛、飼えるかな?  

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環境問題とその対策

畜産による環境汚染

 農林水産省生産局畜産部の調査によると、平成15年の年間畜産公害苦情の発生戸数2633件のうち、肉用牛が原因のものが全体の14.8%を占めています(「畜産経営に起因する苦情発生状況」農林水産省生産局畜産部、平成16年7月発表)。
 公害の発生件数は減少していますが、都市に住む住民が環境問題に敏感に反応するようになっており、今後、畜産農家が公害問題を起こすと、経営ができなくなるおそれもでています。
 このほか、潜在的環境汚染として生活廃水や家畜ふん尿に起因する水質の汚染、とくにチッソ、リンなどによる海や湖沼の富栄養化の問題があります。日本ではあまり表面化していませんが、アメリカやEU諸国では、地下水の硝酸塩濃度の増加や、水系の汚染と富栄養化などの問題が進んでいます。

正しい処理

 公害の進行を防ぐためには、ふん尿の正しい処理を行わなくてはなりません。そこで畜産農家では、個人でふん尿の処理をしたり、協同で処理場をつくるなどしています。
 これらの問題に対処するため、日本では2004年11月に「家畜排せつ物処理法」が施行されます。これによって、ふん尿の野積みや素堀投棄が禁止され、適切に処理・保管することが義務づけられました。

 ふん尿の処理方法には以下のものがあります。

無臭のスラリー(ふん尿の混合物)にする:

貯留槽に貯めたふん尿を曝気(ばっき)して60度以上で好気的発酵(はっこう)させます。この発酵によって、ふんに含まれる雑草の種子は発芽能力を失います。

完熟堆肥にする:

ふん尿にオガクズ、バークを水分調整剤として混合し、水分含量を78%以下にしたものを堆積(たいせき)し、約20日間隔で5-6回切り返しを行います。堆肥(たいひ)は無臭なので、流通もできます。

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