畜産ZOO鑑
トップページへ

WWW 検索 zookan.lin.gr.jp 検索
よろず畜産
乳用牛 肉用牛 豚 鶏 馬 めん羊 山羊 特用家畜
肉用牛(にくようぎゅう)って何? 肉用牛のからだのひみつ ぼくにも肉用牛、飼えるかな? 農場へ行こう 肉用牛とは大昔から友だちだった 栄養たっぷり、おいしいね

肉用牛トップ >> ぼくにも肉用牛、飼えるかな? >> 草を食べて、どうしてあんなに大きくなれるの【エサの与え方】 >> 未利用資源の活用

ぼくにも肉用牛、飼えるかな?  

草を食べて、どうしてあんなに大きくなれるの【エサの与え方】

子牛のしつけも大変だ【子牛の育て方】

ちゃんと世話しないと病気になっちゃう【おもな病気と対策】

ウンチが土を豊かにする【ふん尿の処理と利用】

未利用資源の活用

写真2
バンカーサイロ
写真3
バンカーサイロの内部
写真4
材料をビニール袋で包むラップサイロ
写真5
最近はつかわれなくなったタワーサイロ
さまざまなサイロ。サイレージを貯蔵する

輸入に依存する日本の畜産

 日本では家畜の餌(えさ)となる穀類の大部分が輸入に依存しています。牛に必要な粗飼料も、日本での生産量が不足しているため、自給飼料のTDN(可消化養分総量)の約20%に及ぶ年間約230万トンの乾草が輸入されています。このように日本の畜産は輸入飼料に依存しているため、加工畜産とも言われています。
粗飼料の乾草が輸入される背景には、

1.自給飼料の不足

2.畜産農家の労働力不足

3.肉用牛の能力向上

4.飼料畑が狭く、機械作業の能率が低い

などがあげられます。

未利用資源の可能性

 エサとしての利用価値がみこめるものを、未利用資源といいます。国土面積に制約を受けている日本では、この未利用資源の活用は大変重要です。
 代表的なものとしては、食品製造工場から排出される各種の粕類があります。例えば、ビール工場からのビール粕や豆腐工場からの大豆粕の排出量はともに年間約70万トン、焼酎(しょうちゅう)粕やウイスキー粕は約75万トン、イモ類からのデンプン粕は約100万トンにおよびます。しかし、それらを飼料として利用する割合は約75%で、残りは産業廃棄物となっています。
 粕は栄養価は高いのですが水分含量が多いため、そのままではすぐに変敗し(腐って悪臭がでる)、乾燥させるにもコストがかかります。そこで、新鮮な粕にトウモロコシやビートパルプなどを約25%加えて混合し、サイレージ化にするのがよい方法です。資源利用に最も適切ですし、良質・安全につくることができるので、繁殖牛や肥育牛にも適しています。
 また、さまざまな理由によって耕作が放棄され、荒れてしまった農地に牛を放牧する試みも行われています。

©2005 Japan Livestock Industry Association All Rights Reserved.