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肉用牛のからだのひみつ  

大きくて、とてもやさしい【肉用牛のからだ】

妊娠(にんしん)・出産を毎年くり返す【肉用牛が子牛を産むまで】

食べるもので、お肉のおいしさは変わるのかな【肉質の決まり方】

家系がだいじ

資質と品位

写真1 写真2
写真3
頭・尻・姿勢など外見から能力を審査する

外から見た牛の能力

 牛の能力を判定するには、その牛をと畜して、肉にしなければ正確には分かりません。しかし、能力判定のためだけに殺してしまっては、家系の改良などには使えなくなってしまいます。このため、生きた状態でその牛の能力を見極める方法として、外からみた様子(外貌)を中心にその牛の能力を推定して判断されることが多いのです。こういった審査法を外貌審査(がいぼうしんさ)とよびます。

 外貌審査には、品種ごとに審査標準が決められています。この標準は全国共通の基準として普遍的なものとなっており、いくつかの項目の合計点で牛の総合的な能力を判定しているのです。
 審査は、その牛の現在の状態について行われる場合がほとんどですが、子牛については将来性を考慮して行うこともあります。外貌審査のほかに、肥育した牛に対して行う肉用牛審査標準や、と畜した後、枝肉の状態で行う枝肉審査基準があります。

黒毛和種審査標準 (平成元年4月1日全国和牛登録協会)
項目 説明 標点
体積・均称 発育良好で、体躯広く、深く、伸びよく、体積豊かなもの。頭・頸・体躯・四肢相互の釣合いおよび前・中・後躯の釣合いよく、体上線・体下線ともに平らで、肉用体型を備えたもの。栄養適度で、肉付き均等、各部の移行なだらかなもの。 20 20
資質・品位 輪郭鮮明で体はゆるくなく、資質よく、品位に富み、雌雄それぞれの性相をあらわし、性質温順なもの。被毛は黒く、わずかに褐色をおび、光沢があり、細く柔らかく、密生しているもの。皮膚はゆとりがあり、厚さ適度で、柔らかく、弾力に富むもの。 17 18
頭・頸 頭部は体躯に釣合い、形よく、鮮明なもの。額は平らで広く、眼はいきいきとして温和なもの。頬は豊かで、顎は張り、鼻梁は長さ適度で、口の大きいもの。角は色沢良好で、形のよいもの。耳は大きさ中等、うなじのひろいもの。頸は短めで、頭部と前躯とへの移行よろしく、雄では厚さ適度で、顎垂少なく、雄では厚く、頸峯と胸垂とは適度に発達しているもの。 5 6
前躯 幅と張りに富み、充実し、深いもの。胸は広く、深く、胸底平らで、胸前と肘後との充実しているもの。肩はきこう厚く、付着よろしく、ほどよく傾斜し、肩端の突出していないもの。肩後は充実しているもの。 10 10
中躯 幅と張りに富み、深く、伸びのよいもの。背腰は広く、長く、強く、平直で後躯への移行のよいもの。肋は角度大でよく張り、長く、肋間ひろく、付着よろしく、表面 のなだらかなもの。腹は豊かで、ゆるくなく、下腱部の充実しているもの。 14 14
後躯 腰骨、寛、坐骨ともに幅広く、長く、傾斜少なく、形よく、充実しているもの。腰骨は突出せず、十字部は平らで、せん骨は高くなく、尾枕のないもの。尾は付着よく、まっすぐにさがったもの。 10 10
上腿・下腿ともに広く、厚く、充実し、腿さがりのよいもの。 10 10
乳徴・性器 乳房は均等によく発達し、柔軟で弾力があり、乳頭は配置よく、大きく、柔らかで、乳脈は太く、長いもの。性器は正常なもの。 8 4
肢蹄・歩様 肢はその長さが体の深さに釣合い、肢勢は正しく、筋けんと関節とはよく発達しているもの。蹄は黒く、大きく、質ち密なもの。歩様は確実で、肢の運びのまっすぐなもの。 6 8
満点   100 100

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