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飼料方法と肉質
■歩留等級(昭和63年3月1日改正)
等級 |
歩留 |
A |
部分肉歩留が標準よりよいもの |
B |
部分肉歩留が標準のもの |
C |
部分肉歩留が標準より劣るもの |
ただ太らせるだけではダメ
お肉として利用されるのは、牛の体の筋肉にあたる部分です。そのため、身体が大きいから、太っているからといって、お肉として利用できる部分が多いとは限りません。余分な脂肪が皮膚の下にたくさんついていたり、体格ばかり大きくて痩せていたりすると、お肉の量としては少なくなってしまいます。
そのため、牛を肥育(出荷用に太らせること)するときには、ただ単に太らせればよいのではありません。お肉になる部分をじょうずに増やしながら、皮下脂肪のような余分なぜい肉をつけさせないように、エサの配合や給与法、さらには飼育法まで考えなければなりません。
体の大きさよりも歩留まりが大切
お肉の量を判断するとき、「枝肉歩留まり(えだにくぶどまり)」、「正肉歩留まり(せいにくぶどまり)」という2つの基準があります。枝肉歩留まりとは、体重に対する枝肉(肉用牛の身体から皮と内臓を取り除いたもの)の割合を指します。正肉歩留まりとは、体重に対する正肉(枝肉からさらに骨と余分な脂肪を取り除いたもの)の割合をさします。
そして、枝肉歩留まりや正肉歩留まりが高いほど、効率よく肉を生産したことになります。身体は小さくともこの2つの割合が高く、さらに肉質もよければ、それだけ農家の利潤が高くなるのです。
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