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ぼくにもめん羊、飼えるかな?  

エサの加工と貯蔵

写真1
ビニール袋サイレージの作り方。少量のサイレージを作るときは、厚手のビニール袋の中に原料を押し込むように詰め、そうじ機で空気を抜き取って密封します。

乾草は水分が大敵

 草の生えない冬期間にも十分な粗飼料を与えるためには、夏場のうちに草を刈り取って貯蔵しておきますが、水分の多い草をそのままの状態にしておくとカビが生えて腐ってしまいます。収穫した粗飼料を腐らせることなく、家畜の飼料として貯蔵しておく方法としては、乾草とサイレージがあります。
 乾草は、刈り取った生草を乾燥させたものですが、水分を15%以下にすると長く保存できます。乾草の基本的な調整作業は、刈り取り→反転→集草→圧搾・こん包→収納からなりますが、晴天が続けば3-4日で調整できます。しかし、途中で雨に降られると作業が長引くばかりか、品質も低下してしまうので、天候には十分に注意が必要です。少量の乾草を作る場合には、草を集めてビニールシートをかけておくことで、一時的な雨を防ぐことができます。

発酵(はっこう)で作られるサイレージ

 サイレージは一種の漬け物のようなもので、原料を空気に触れないように密封しておくことで、乳酸発酵させたものです。発酵には3-4週間を要します。作業工程は、刈り取り→予乾(水分60-70%)→細切(5cm)→詰め込み→踏圧→密封→加重といった手順で調整を行いますが、空気が入るとうまく発酵せずに腐ってしまうので注意が必要です。少頭数飼育の場合には、厚手のビニール袋やドラム缶などを利用してもサイレージを作ることができます。
 また、栄養価の低い稲ワラなどの飼料価値を高める方法として、アンモニア処理がありますが、処理方法や利用技術については専門の指導書等を参考に、十分注意して行う必要があります。

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