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山羊 -歴史- 日本

ザーネン

ザーネン

 山羊(やぎ)が日本(にほん)に最初(さいしょ)に伝(つ)わったときも肉用(にくよう)だったんだ。中国(ちゅうごく)や朝鮮(ちょうせん)から15世紀(せいき)に入(はい)ってから伝わって、九州(きゅうしゅう)や沖縄(おきなわ)で飼(か)われていたんだよ。そして江戸時代(えどじだい)の終(お)わりに黒船(くろふね)がやってきたとき、ペリー提督(ていとく)が日本に持(も)ち込(こ)んだのがお乳(ちち)をしぼるための山羊だったんだ。
 明治(めいじ)の終わりごろになると、日本の政府(せいふ)も山羊の飼育(しいく)に力(ちから)を入(い)れるようになって、スイスやイギリスから輸入(ゆにゅう)されたザーネン種(しゅ)という白(しろ)い山羊を改良(かいりょう)して、たくさんお乳が出(で)る山羊をつくりだしていったんだよ。
 第二次世界大戦中(だいにじせかいたいせんちゅう)や、戦後(せんご)の食糧難(しょくりょうなん)の時代(じだい)に山羊のお乳はきちょうなたんぱく質(しつ)のもとだったんだ。まだ牛乳(ぎゅうにゅう)もそれほど広(ひろ)まっていなかったし、家(いえ)の庭先(にわさき)でも飼(か)いやすいから日本中(にほんじゅう)で飼うようになっていったんだよ。

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