山羊（やぎ）にはいろいろな種類（しゅるい）がいるよ。お乳（ちち）をしぼって飲（の）んだりチーズなどにするための乳用種（にゅうようしゅ）やおいしいお肉（にく）がとれる肉用種（にくようしゅ）、お乳とお肉の両方（りょうほう）の目的（もくてき）で飼（か）われている乳肉兼用種（にゅうにくけんようしゅ）、毛（け）を刈（か）って毛糸（けいと）や織物（おりもの）にする毛用種（もうようしゅ）もいるんだ。
　日本（にほん）にいる山羊のほとんどは在来種（ざいらいしゅ）か日本ザーネン種（しゅ）だよ。沖縄（おきなわ）や九州（きゅうしゅう）では在来種の肉用の山羊が飼われていて、山羊料理（やぎりょうり）の専門店（せんもんてん）もあるんだよ。シバ山羊やトカラ山羊など、みんな小型（こがた）の山羊だよ。
　日本ザーネン種は、明治（めいじ）に入（はい）ってから輸入（ゆにゅう）されたスイス原産（げんさん）のザーネン種と在来種をかけあわせて改良（かいりょう）した山羊なんだ。メスはお乳を、オスはお肉を利用（りよう）する目的で飼われているよ。
　外国（がいこく）にはどんな山羊がいるかな。アルプス地方（ちほう）が原産のフレンチアルパインという乳用種は、どんな気候（きこう）にも慣（な）れて丈夫（じょうぶ）だから世界（せかい）のいろいろな国（くに）で飼われているんだ。毛の色（いろ）は白（しろ）や灰色（はいいろ）、褐色（かっしょく）、黒（くろ）とさまざまなんだよ。アメリカ、南（みなみ）アフリカ、トルコなどにいる毛用種のアンゴラは、高級織物（こうきゅうおりもの）の原料（げんりょう）になっているよ。ふわふわの手触（てざわり）りで光沢（こうたく）のあるモヘアは、カシミヤから生（う）まれているんだ。