乳用牛（にゅうようぎゅう）のすむ牛舎（ぎゅうしゃ）は、牛乳（ぎゅうにゅう）の工場（こうじょう）みたいなものだよ。だから、たくさんお乳（ちち）が出（だ）せるように、そしていつも衛生的（えいせいてき）な状態（じょうたい）が保（たも）てるように気（き）をつけないといけないんだ。
　日本（にほん）では、一頭一頭（いっとういっとう）つないでおいて、牛（うし）がいる場所（ばしょ）でお乳をしぼる飼い方（かいかた）が９０パーセント以上（いじょう）を占（し）めているよ。これだと牛（うし）の様子（ようす）がよくわかるし、エサもあげやすいんだ。繋（つな）ぎ牛舎というよ。
　６０頭（とう）をこえるたくさんの牛（うし）を飼（か）う場合（ばあい）は、放（はな）し飼いの牛舎が向（む）いているんだ。フリーストール牛舎といって、これだと牛が自由（じゆう）に動（うご）けるから、牛がストレスをためにくくなるよ。エサをあげたり、うんちやおしっこの処理（しょり）も機械（きかい）の助（たすけ）けを借（か）りてできるので、繋ぎ牛舎より人（ひと）の手（て）がかからないんだ。ただ、一頭一頭の様子（ようす）を細（こま）かくみるには向いていないのが欠点（けってん）かな。