キッズZOO鑑

乳用牛 -育て方- 食事

1日にこんなに食べるんだ

1日にこんなに食べるんだ

 乳牛(にゅうぎゅう)の大(おお)きさは人間(にんげん)の大人(おとな)の10倍以上(じゅうばいいじょう)。どのぐらいのエサを食(た)べると思(おも)う?
 体重(たいじゅう)600キロの乳牛は、一日(いちにち)20キロぐらいのお乳(ちち)を出(だ)すんだ。そのために30キロものエサを食べるんだよ。
 エサは栄養(えいよう)のバランスを考(かんが)えて、粗飼料(そしりょう)と濃厚飼料(のうこうしりょう)の二種類(にしゅるい)を組(く)み合(あ)わせてあげているんだ。
 粗飼料は、草(くさ)や、草を乾燥(かんそう)させた干草(ほしくさ)、草を発酵(はっこう)させたサイレージなどのことをいうよ。原料(げんりょう)の草はイネ科(か)の植物(しょくぶつ)が多(おお)いけど、栄養価(えいようか)の高(たか)いマメ科の植物を加(くわ)えることもあるよ。牛(うし)はもともと草食動物(そうしょくどうぶつ)だから、この粗飼料が主食(しゅしょく)になるんだ。
 濃厚飼料は、トウモロコシや大豆(だいず)、綿実(めんじつ)、麦(むぎ)など。デンプンやタンパク質(しつ)をたくさん含(ふく)んでいるエサだよ。何種類(なんしゅるい)かの素材(そざい)を混(ま)ぜてあるエサもあって、配合飼料(はいごうしりょう)と呼(よ)ばれているんだ。お乳をたくさん出(だ)す時期(じき)の乳牛には、草だけでは栄養が足(た)りないから、濃厚飼料は特(とく)に大切(たいせつ)なんだよ。でも主食に対(たい)しておかずのようなものだから、食べすぎは禁物(きんもつ)だ。

©2009 Japan Livestock Industry Association All Rights Reserved.