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めん羊 -歴史- 世界

群れで暮らす羊

群れで暮らす羊

 めん羊(よう)は、およそ8000〜1万年(まんねん)も前(まえ)に西(にし)アジアのあたりで家畜(かちく)になったんだ。羊(ひつじ)はからだが小(ちい)さくて群(む)れで暮(く)らす性質(せいしつ)があったから、飼(かい)いならしやすかったんだね。最初(さいしょ)は肉(にく)を食(た)べたり、毛皮(けがわ)をとるために飼っていたんだけど、そのうちお乳(ちち)をしぼったり、肉についている脂肪(しぼう)を利用(りよう)するようになっていったんだよ。
 モコモコの暖(あたた)かそうな羊(ひつじ)の毛(け)。世界(せかい)で一番(いちばん)古(ふる)い文明(ぶんめい)が栄(さか)えたメソポタミアでは、紀元前(きげんぜん)3000年(ねん)(今(いま)から5000年前)ごろには、この毛を刈(か)り取(と)って毛織物(けおりもの)にしていたんだ。羊の毛織物は、古代(こだい)ギリシャ、ローマへと伝(つた)わって、ローマ人(じん)はもっと質(しつ)のいい羊毛(ようもう)をつくるために羊の品種改良(ひんしゅかいりょう)をしたんだ。そしてヨーロッパのあちこちに羊を飼うことと毛織物の技術(ぎじゅつ)が伝わっていったんだよ。

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