ウサギ 飼い方・育て方


部屋の中で飼う場合。ウサギの足の裏はデリケートなので、ケガをしないように床(ゆか)にタオルをしいてある。木のスノコをしいてその上にワラをちらしてもよい

●こんなふうに飼ってみよう

ウサギは暑さや湿度(しつど)に弱く、ジメジメしたところが苦手です。暑い日や雨の続くときは、とくに注意して飼育小屋のようすを見に行ってあげましょう。

また、ウサギは赤ちゃんが産まれやすい(繁殖(はんしょく)しやすい)ので、数を増やすつもりがないなら、オスとメスは一緒(いっしょ)にしないようにしてください。
数が増えすぎた場合は、教室内で一匹(いっぴき)ずつケージ飼いをすることもできます。

○飼育小屋を建てるときに気をつけること
場所 夏は日陰で涼しいところ、冬は日当たりのよいところを選ぶ
広さ 4畳(じょう)くらいの広さに2〜3匹(びき)ぐらい(そのときオスは一匹)にして、なるべくゆったりした空間をとる。
ときどきようすを見て、仲の悪いウサギは仕切りなどを作って別々にする
防水コンクリートにして、水洗(みずあら)いや消毒ができるようにする。ウサギは穴を掘る習性があるので、土の床にする場合でも、土の下に必ずコンクリートをしく。
また、床の上には木のスノコをしくなどして地面から数十cm〜1mくらいはなし、オシッコの湿気(しっけ)が上がらないようにする
屋根 日光や熱を遮(さえぎる)るように、熱の伝わりにくい(断熱効果のある)材料を使う。ひさしをだして雨が吹(ふ)き込(こ)まないようにする
金網(かなあみ) 破れたらすぐになおす。金網の破れたところからカラス、ネコなどが入ってウサギがやられてしまうことがあるので、気をつける

●エサと水のあげ方

・ウサギは草を食べる動物。パンの耳なんてあげないで!

ウサギは草食動物なので、干(ほ)し草、固形飼料(ペレット※1)、野菜、牧草(ヘイキューブ※2)などをあげます。

ただし固形飼料は高カロリーなので、これだけ食べさせると太りすぎになってしまいます。体重2〜3kgの大人のウサギの場合、一日100〜120gくらいにして、あとは青草(刈っただけの生の草のこと)や野菜をあげます。ただし赤ちゃんがおなかにいるとき、またはお乳(ちち)をあげている間は、固形飼料を多めにあげます。

※1 ペレット:タンパク質や脂肪(しぼう)といった必要な栄養価(えいようか)を満たすために、いろいろなエサを混ぜて固めたもの。動物によって種類があるので、ウサギ用を選ぶ
※2 ヘイキューブ:牧草を乾燥(かんそう)させて固めたもの

・「ウサギは水を飲まない」というのはウソ!

一日に体重1kgあたり50〜150mlと、たくさん飲みます。イヌ用の皿など、ウサギがひっくり返さないような重さのものに水をはり、小屋に置いておきます。ケージ飼いするときは、給水ビンを使ってもよいでしょう。

また一生歯が伸(の)び続けるので、かじるための木の棒も入れて、歯の伸びすぎをふせぎましょう。

●健康なウサギのみわけ方

ウサギの健康状態を知るには、こんなところをチェックしてみましょう!

:よごれていない
歯とつめ:伸(の)びすぎていない
おしり:よごれていない。下痢(げり)や濃い色のオシッコをしていない
:ぱっちりして目の周りもきれい
鼻と口:よごれていない
:柔(やわ)らかくてきれい。皮膚(ひふ)が赤くなったりしていない

よく耳をかいたり頭をふるときには、ダニがいることがあります。また、歯やつめの状態(じょうたい)はチェックしにくいので、いつもとようすがちがうと思ったら、早めに獣医(じゅうい)さんのところにつれていってあげましょう。

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