飼育事例:太平寺幼稚園・ヒツジ

●4 子どもを入園させて、ほんまよかった!

 羊毛製品づくりを体験するのは、子どもたちだけではない。保護者を対象にしたフエルト教室が月1回、おもちゃづくり教室も月1回ほどひらかれている。子どもが幼稚園にいる時間を利用して、1日ですべての作業が終わるようになっている。

 取材した日も数名のお母さんたちが和気あいあい、ガーゼと羊毛を合わせたマフラーを製作。数日前に転入したばかりというお母さんも参加され、保護者交流の場にもなっている。
 幼稚園の方針を最初からご存じでしたか? ときいてみると、
 「ヒツジを飼っているのは知っていたけど……ここまでいろんなことやらせてもらえるんや! とびっくりしました」
 「“動物って汚い”という気持ちをもたなくなるかな、くらいの期待はしていたけれど、こんなにのびのび自然にふれられる環境だとは思ってなかった」
 「子どもが初めて、自分でつくったフエルトボールを持って帰った時には、じん、と感激しましたね」
 と、いまの環境を積極的に楽しんでいるようすが伝わってきた。

 10年ほど前から指導にあたる大坪先生は、園児たちの製作指導もされており、「大人が手を出せば、羊毛を均一に広げたきれいなフエルトができるけど、あえて手は出しません。自分の手でやることが大事ですから」と、子どもの“やりたい”気持ちを摘まないことの大切さをお話しされた。


お母さんたちのフエルト教室。できあがった作品をもってにっこり

教室を指導する大坪桜子先生の作品

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