飼育事例:太平寺幼稚園・ヒツジ

●2 サポート体制あってこその飼育

 ヒツジを飼うことにしたのは、“太平寺幼稚園でしかできないこと”を考えたのがきっかけでした、と話す北口先生。
 飼い始めたのは平成11年から。大阪府私立高等学校等特色教育振興モデル事業の一環だった。初めから羊毛を使った保育をしたいと考えていたので、毛用種の「日本コリデール種」を取り寄せたのだという。

 実は北口先生は、「獣医師」の資格をおもちの方。だからヒツジ飼育ができたというわけではないです、とさらりとおっしゃるが、動物についての知識と深い理解が土台となって、今のような飼育環境ができているのは事実。“かわいい”だけでは飼えないのが、生き物なのだ。

 とはいえ、北口先生にとっても、ヒツジ飼育は初めての経験だった。幸い、最初の2年間だけは動物業者のサポートが受けられたため、その時に世話の仕方など、色々なことを聞いたのだという。サポート期間が終了した後は、エサの入手先を近くの市民牧場から教えてもらうなどして、ふだんの世話や休日の世話も、職員が交代でおこなっている。

 また、気になるヒツジの健康管理だが、定期的に知り合いの獣医師に診てもらっているという。
 「ふつうの(小動物専門の)動物病院では、専門がちがうため、相談がむずかしい場合があるかもしれません。でも、獣医学部附属の動物病院や、各地の獣医師会に問い合わせれば、ヒツジを診ることができる先生を、紹介してもらえると思います」とのこと。
 動物にとって幸せな環境をつくるためにも、信頼できる獣医師から、適切な助言と支援を得ることは欠かせないことなのだ。

 園では現在、ヒツジだけでなく、カモ、アヒル、烏骨鶏(うこっけい)、ザリガニやカメも飼っている。昨年まではウサギもいたそうで、ヒツジ以外の動物はすべて、もらったり子どもたちが捕ってきたものだという。


ぶるっきーの名札。2頭のヒツジは、飼い始めて10年目を迎えた

園ではほかに烏骨鶏なども飼っている。「人が近づくとエサをくれると思って、寄ってきますよ」と北口先生

緑の木陰が涼しげな、ヒツジの飼育舎

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