|
|
|
|
|
豚トップ >> ぼくにも豚、飼えるかな? >> ウンチが土を豊かにします【糞尿(ふんにょう)の処理と利用】 >> ウンチやおしっこで汚くなった水もきれいに
|
ウンチやおしっこで汚くなった水もきれいに
活性汚泥法処理 家畜や人の汚水処理で実績があり、安定した処理法であるのが活性汚泥法処理で、代表的な生物学的処理といえます。これは汚水中の汚れ(有機物)を微生物集団(活性汚泥)に食べさせ、汚水を浄化(きれいにする)する方法です。まず、豚舎から別々に収集されたふんと尿を活性汚泥法の処理にかける前に、夾雑物(きょうざつぶつ:フルイを通らない大きな物)を振動篩(しんどうふるい:モータの動力で左右あるいは前後にフルイを振動させる)などで取り除き、必要に応じて希釈(BOD:biochemical
oxygen demand という水の汚れを表す指標を15000mg/l以下にする)します。 処理の順序活性汚泥法処理は以下の順に進めます。 1.汚水と活性汚泥の混合(曝気:ばっき): 空気を吹込んだり、かく拌(はん)したりして、汚水と活性汚泥をよく混合し、活性汚泥の働きを活発にします。 2.活性汚泥が汚水中の有機物を吸着: 汚水中の活性汚泥が汚れ(有機物)を捕足(つかまえる)、吸着(吸いつける)します。 3.吸着した有機物を活性汚泥が酸化: 活性汚泥の体内に入った有機物を食べ(酸化)、汚れを分解します。 4.沈殿槽で活性汚泥と上澄水の分離: 活性汚泥は有機物を吸着・分解したので、その比重は重くなり、しばらく静置すると下方に沈殿します。 5.上澄水の放流: 処理された水(上澄水)はそのままか、または必要に応じて、水道水などで希釈され、消毒後に河川などに放流されます。 6.沈殿した活性汚泥を曝気槽に戻して汚水と混合: 1-5で活性汚泥法での処理は完了しますが、活性汚泥法のサイクルはエンドレスなので、再び活性汚泥と汚水を混合し、次の処理工程が再開されます。 |