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ぼくにも豚、飼えるかな?  

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エサの成分と役割


エサの化学的成分


飼料タンク

豚は雑食性

 豚はヒトと同じ雑食性の動物で、トウモロコシ、マイロ(こうりゃん)、大麦などなんでも食べます。
 家畜は、ヒトがそのままでは利用できない農産廃棄物(ダイズ粕、糠、切り落とした茎や葉など)や、残飯などの都市廃棄物など、有機物を肉や乳などに変える能力を持っており、現実にそれらの廃棄物をエサとして利用する試みも行われています。

栄養素のいろいろ

 動物が食べたエサを体内で利用して、フンなどの不要物を体外に排出する一連の過程を栄養摂取といいます。
 栄養素をその化学的性質で大別すると、タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン類および水分となり、これらを6大栄養素と呼びます。また、水分、粗灰分、粗タンパク質、粗脂肪、可溶性無窒素物および粗繊維を、飼料の6成分あるいは一般成分と呼びます。


・タンパク質

タンパク質は筋肉、各種臓器、皮膚や被毛などの組織や血液、乳汁、酵素(こうそ)などの主要構成成分であり、子豚期、育成期、妊娠(にんしん)期、授乳期など豚が活発に活動する時には、良質のタンパク質が多量に必要となります。
 タンパク質飼料には植物性と動物性があり、タンパク質の構成成分であるアミノ酸のうち、養豚用飼料で不足しやすいのはリジン、スレオニン、トリプトファン、メチオニンなどで、これらについては工業的に合成されたものを添加します。

・炭水化物と脂質

炭水化物は飼料中の熱量の大部分を担うもので、穀類、イモ類、草類に多く含まれます。体内での代謝、活動、体温維持などのエネルギー源として重要です。
 脂質はタンパク質や炭水化物の2.25倍の発熱量があるので、飼料のエネルギー含量を高めるために油脂の添加を行うこともあります。しかし、添加量や油脂の種類によっては、肉質に悪影響を及ぼす場合もあります。

・無機物(ミネラル)

無機物の多くは骨格や血液中に含まれ、生理的に欠くことのできない部分もいくつかあります。カルシウムとリンは骨の主成分で、ナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウムは体液の大切な構成成分です。その他、鉄、ヨード、銅、コバルト、セレン、亜鉛などは体が正常に機能するために不可欠な構成成分です。

・ビタミンと水

ビタミンには、A、B群、D、E、K、Fなどがあります。からだの中で潤滑油のような働きをし、欠乏するとさまざまな障害が生じます。
 水は栄養素として考えないこともありますが、生命を維持し生産活動を行うために、

1.栄養分の消化と吸収

2.物質の溶解

3.物質の体内輸送

4.物質の分解と排泄(はいせつ)

5.電解質の平衡

6.体温の調節

などの重要な役割を果たしています。

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