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栄養と発育
栄養価を考えたエサを給与する
エサの栄養価で発育はかわる
栄養価の高いエサを与えると、発育速度は速まりますが、肉の熟度が不足し、良質の肉が生産されにくくなります。また、品種によっては脂肪が多く、肉の量が少なくなってしまうこともあります。
反対に栄養価の低い飼料を与えると、発育速度は遅くなりますが、おいしい肉質になります。しかし、肥育期間が長くなるため、年間の出荷頭数は必然的に少なくなります。
たとえば、前期(16週)・後期(16週)で与えるエサの栄養価をかえると、以下のような生育をします。
前期 |
後期 |
生育のしかた |
高栄養 |
高栄養 |
成長と脂肪の蓄積が速まり、脂肪の割合が高くなります。 |
低栄養 |
低栄養 |
脂肪蓄積するためのエネルギーが低く、エネルギーが筋肉や骨格の成長より優先して利用されるので、体脂肪が少なくなります。 |
低栄養 |
高栄養 |
脂肪が多く蓄積するようになります。 |
高栄養 |
低栄養 |
この肥育方法が最も経済的とされていて、市販されている飼料はこのように設計されています。 |
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